バイオリンのチューニングのやり方

バイオリンを練習していく中では、チューニングをすることは必要不可欠です。

でも、バイオリンのチューニングの方法は、初心者には少し難しいです。

この動画の中では初心者でもやりやすいチューニングの方法を解説してくれているので、まだチューニングが出来ない人は参考にしてみましょう。





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バイオリンを弾く前に必ず調弦、チューニングをします。
この動画でご紹介するチューニング方法は、一般的ではありません。
Part 1でもちらっとご説明したのですが、バイオリンは本当はまずラの音だけを聞いてストリングを合わせて、そこから弦を2本ずつ弾いて全ての弦をチューニングします。
しかし、バイオリンを相当練習していなければ、このチューニング方法は非常に難しいです。
とは言え、チューニングを一切しないと、練習できません。
まだ弓の練習をしていない今の段階では、これから紹介する方法が一番手っ取り早いと思います。
はじめに、A string から合わせていきます。
お持ちのチューナー、または携帯電話にダウンロードしたチューナーアプリを使ってください。
バイオリンを少し変わった構え方をします。
左手でネックをつかみ、お腹のおへそ部分でしっかり支えます。
左手の親指で弦を弾いて、音を出してみます。
今出して音が何の音だったのか、どれくらいずれていたのか、チューナーが教えてくれます。
ラの音なので A と表示されます。
今はぴったりした A の音でした。
弦の音が低いと、針は左側に行きます。高い音だと右側。
本当は音がぴったりだと緑のライトがつくはずなのですが、私のチューナーは古いのでもう緑のライトがつかなくなってしまいました。
少ししか狂っていない時は、ファインチューナーを使います。
時計回りに回すと音は高くなり反時計回りで低くなります。
ファインチューナーがない場合や、あっても音が大幅にずれている時、ペグを回して合わせます。
まずペグを少し自分に向かって回します。
これで音は下がります。
ここからだんだんペグを向こう側へ回して言って、音を少しずつ上げていきます。
重要なポイントは、右手で回しながら左手で弦を弾いて音を確認することです。
ぴったりした A になったらやめます。
行き過ぎてしまったら少し戻して、また低めの音から合わせて行きます。
バイオリンの音がとても狂っている時は、画面に A と表示されないので A と表示されるまで音を確認しながら徐々にペグを回してください。
まず最初にペグを自分側にまわし一旦音を下げるというステップは、とても重要です。
ペグは引っかかりやすく回しにくいことが多いです。
一旦ペグを緩めることによって、弦を切ってしまう危険を最小限にできます。
チューニングするのも楽になります。
最初から本来の音より低くてもまずペグを緩めてから始めてください。その方が安全です。
ペグを回す時のコツは、ペグをペグボックスに押し込むように回すことです。
右手で押し込めるように左手とお腹で楽器をしっかり固定してください。
ペグを押し込むように回すことによって、ペグが勝手に緩んでしまうことを防げます。
次に G ストリングそして G ストリングをチューニングします。
G ストリングと G ストリングのペグは楽器の左側にあるので、右手でしっかりバイオリンのネックを持って右手の親指で弦を弾きます。
そして左手でペグを回します。
ペグがすべって間が緩みすぎてしまったときや、音がとても狂ってしまった時は、良いストリングでもペグを使ってチューニングすることがあります。
string の時と同じ持ち方でやります。
最終的にはこのような音になります。
もしピアノかキーボードをお持ちでしたら、音を弾いてみてバイオリンの弦の音と比べてみることができます。
今はまだ練習を始める段階なので、音はだいたい合っていれば大丈夫だと思います。
E string は何と言っても切れた時の威力がすごいです。気をつけてください。
私も練習中に E stringを切ったことが何回かあるのですが、痛いです。
Eストリングは危ないやつなので、皆さんもチューニング中に切らないように気をつけてください。
今回の動画で紹介したのは、とりあえずのチューニング方法です。
弾くことになれたらもっと効率の良いチューニング方法があるので、今後の動画で紹介したいと思います。
でも、今回の動画で紹介したチューニングの作業自体は、例外的なやり方ではないです。
例えば、私も弦を張り替える時はこの動画の方法でチューニングします。
違いはチューナーでなく耳で音を確認するくらいです。
そして全ての弦を張り替えた後、弓で一般的なチューニングをして仕上げます。
というわけで、今回の動画内容は今後も弦の張り替えの時やペグがすべって間が緩んでしまった時などにお役に立つと思います。
パート6の説明はもうしまいなのですが、ついでなのでもう少しチューニングについてお話ししたいと思います。
楽しい豆知識程度に思っていただければ嬉しいです。
A の音は弦楽器のチューニングの基本の音になっています。
現代は、大体440から443ヘルツ辺りが普通とされています。
ベルリンフィルとウィーンフィルがコラボレーションのコンサートをした時、チューニングの A の音の高さで揉めたという話を昔よく聞きました。
実話から都市伝説だったか覚えてはないのですが、私の高校のオーケストラではチューニングは440hz の A に合わせていました。
音大では441でした。
日本は442が多いらしいです。
リサイタルなどでは、そのホールにあるピアノの A に合わせます。
コンサートホールのピアノならちゃんと管理されているのですが、もちろん世の中全てのピアノがきちんと調律されているとは限りません。
それでもピアニストと演奏するなら、そこにあるピアノに合わせます。
例えば友達の家で演奏会を開く時などは、友達のピアノの音が狂っていても一緒に演奏するのならそのピアノに合わせないといけないのです。
時代の流れではどんどん音は高くなっちゃいます。
バロック時代では、全体的に音が低く現代の音から比べると当時は半音近く低かったです。
楽器の進化や音楽の目的の変化などのいろいろな要素によってチューニングは歴史的に変わってきました。
ここ100年そこらの間でも劇的に高くなってきています。
地域によっても違います。
この現象を面白くわかりやすく紹介している動画が YouTube にあります。
1924年から2011年までの間にどれくらい音の高さが変化して国オーケストラによってもどれくらい違うのかをベートーヴェンの交響曲第三番英雄のオープニングの音で比べている動画です。
オーケストラによって音の高さだけでなくテンポも全然違うので興味深いです。
独学の方はどうやって耳のトレーニングをするか難しい質問です。
やはりたくさんいい演奏を聴くことではないかと思います。
バイオリンのチューニングの瞬間だけでなく、プロのいい演奏を聞けばその音が耳に馴染んで心地よい音と心地よくない音が染み込んでくると思います。
結果として耳が鍛えられて、全体的に音程がもっとわかるようになります。
チューニングは意外と手の筋肉を要求します。
part 21あたりで紹介しようと思っているチューニング方法は、本を使った方法なのでバイオリンをお腹に当てて抑えるわけにはいきません。
左手にかなりの力が必要です。
Part 21に備えて今のうちに毎日パート6のチューニング方法を練習して手の筋肉を鍛えておいてください。
バイオリンを弾くためには耳も筋肉も育てることが大事で、どちらも地道に練習を積み重ねないといけないものです。
長い道のりなので楽しんでやっていきましょう。
上手な演奏をたくさん聴いて焦らず真面目に練習していれば、自然に色々と身につきます。



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